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第12回:グランドパッキン漏れ量を判断する3つのポイント

2025-12-22

メンテナンス工数を削減する正しい漏れ量の見極め方

グランドパッキンを長期間安定して使用するためには、適正な漏れ量を維持することが重要です。漏れを必要以上に止めようとすると、かえって摩耗や焼き付きの原因となり、メンテナンス工数の増加につながります。

① 適正な漏れ量の考え方

グランドパッキンは、構造上「漏れゼロ」を前提とした軸シールではありません。運転中に発生するごく微量の漏れが、シャフトとパッキンの潤滑・冷却の役割を果たしています。

この潤滑作用によって摩擦熱を抑え、異常摩耗や焼き付きを防ぐため、適度な漏れを維持することが長寿命化のポイントです。

② 基準となる漏れ量の目安

適正な漏れ量は、1分間に数滴程度、またはシャフト表面が薄く濡れる程度が一般的な目安です。

ただし、最適な漏れ量は設備によって異なります。使用する流体の種類や温度、圧力、回転数などの運転条件を考慮しながら、少しずつ締付けを調整することが重要です。

③ NGとなる漏れのサイン

次のような状態は、適正なシール状態ではありません。

  • 漏れを完全に止めるまで締め付けている
  • 液体が勢いよく飛散するほど漏れている
  • 増し締めを繰り返しても漏れが改善しない

これらは、締付け不足・締め過ぎ・グランドパッキンの摩耗・シャフトの損傷などが原因として考えられます。適切な点検と調整を行うことで、設備の安定稼働とメンテナンス工数の削減につながります。