2025-12-22
テーマ:グランドパッキンの基礎知識
グランドパッキンを長期間安定して使用するためには、適正な漏れ量を維持することが重要です。漏れを必要以上に止めようとすると、かえって摩耗や焼き付きの原因となり、メンテナンス工数の増加につながります。
グランドパッキンは、構造上「漏れゼロ」を前提とした軸シールではありません。運転中に発生するごく微量の漏れが、シャフトとパッキンの潤滑・冷却の役割を果たしています。
この潤滑作用によって摩擦熱を抑え、異常摩耗や焼き付きを防ぐため、適度な漏れを維持することが長寿命化のポイントです。
適正な漏れ量は、1分間に数滴程度、またはシャフト表面が薄く濡れる程度が一般的な目安です。
ただし、最適な漏れ量は設備によって異なります。使用する流体の種類や温度、圧力、回転数などの運転条件を考慮しながら、少しずつ締付けを調整することが重要です。
次のような状態は、適正なシール状態ではありません。
これらは、締付け不足・締め過ぎ・グランドパッキンの摩耗・シャフトの損傷などが原因として考えられます。適切な点検と調整を行うことで、設備の安定稼働とメンテナンス工数の削減につながります。
