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第15回:グランドパッキンの正しい調整方法

2026-03-17

グランドパッキンの漏れ量を安定させる実務的な調整手順

グランドパッキンの性能を十分に発揮するためには、正しい手順で締付けを調整することが重要です。締付け方法を誤ると、液漏れの増加や異常摩耗、焼き付きなどの原因となります。

① 左右のナットを均等に仮締めする

まずはグランド押さえの左右のナットを均等に仮締めします。左右の締付けに偏りがあると、グランドパッキンに均一な荷重がかからず、漏れの増加や偏摩耗を招く原因になります。

② ポンプを運転しながら少しずつ調整する

仮締め後はポンプを運転し、**「液体が飛散しない程度に滴下する状態」**を目安に、左右のナットを均等に少しずつ締め込んでいきます。

一度に大きく締め付けるのではなく、わずかずつ調整しながら漏れ量を確認することが重要です。

③ 締め過ぎに注意する

漏れを止めようとして一気に締め付けると、グランドパッキンとシャフトの摩擦が急激に増加し、発熱や焼き付き、異常摩耗を引き起こす恐れがあります。

グランドパッキンは、適度な漏れによって潤滑と冷却を行う構造であるため、漏れゼロを目指した過度な締付けは避ける必要があります。

④ 運転後に再確認する

調整後は、そのまま10〜20分程度運転し、グランドパッキンを馴染ませます。その後、漏れ量が安定しているかを再確認し、必要に応じて微調整を行います。

この手順を守ることで、グランドパッキン本来のシール性能を維持し、寿命の延長やメンテナンス工数の削減、設備の安定稼働につなげることができます。