2026-01-20
テーマ:グランドパッキンの基礎知識
グランドパッキンを長持ちさせるためには、適正な漏れ量を維持しながら運転することが最も重要です。漏れが多すぎても少なすぎても、設備やグランドパッキンの寿命を縮める原因になります。
漏れ量が多すぎる場合は、漏れた液体が軸受ケースへ侵入し、潤滑油の劣化やベアリングの焼損を引き起こす恐れがあります。設備全体の故障につながる可能性もあるため、過度な漏れは避けなければなりません。
一方で、漏れを完全に止めようとして過剰に締め付けると、シャフトとの摩擦が増加し、グランドパッキンの発熱や焼き付き、異常摩耗を招きます。その結果、パッキンだけでなくシャフトを傷めてしまうケースもあります。
一般的に、グランドパッキンの適正な漏れ量は、液体が飛散せず、わずかに滴下する程度が目安とされています。この微量の漏れが潤滑と冷却の役割を果たし、安定したシール性能を維持します。
近年は、環境負荷の低減を目的としてノンアスベスト製グランドパッキンが主流となっています。一方で、従来品に比べて締付け調整が難しい製品もあり、現場では締め過ぎや締付け不足による調整不良が増える傾向があります。
グランドパッキンの寿命を最大限に延ばすためには、適切な材質選定に加え、正しい取り付けと締付け調整、そして定期的な点検・メンテナンスを継続することが重要です。
